米国、テスラのハンドル脱落の可能性を調査

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2021年2月、ミシガン州トロイのテスラ・ギャラリーで展示されているテスラ・モデルYロングレンジ。米国の自動車安全規制当局は、運転中にハンドルが外れる可能性があるという2件の苦情を受けて、テスラのモデルY SUVに対する調査を開始した。

デトロイト >> 米国の安全規制当局はテスラへの非難を強めており、一部のSUVのハンドルが外れたことや、自動運転システムを使用していた疑いのあるテスラがカリフォルニア州で駐車中の消防車に衝突し死亡事故を起こしたことについて調査を発表した。

米国道路交通安全局は水曜日、テスラ・モデルSとコントラコスタ郡消防署のはしご車が関与した2月18日の事故を調査するため、特別事故調査チームを立ち上げると発表した。

消防車の調査は、自動車メーカーのオートパイロットシステムを使用したテスラ車が、他の事故を起こしている駐車中の緊急車両に衝突したという複数の事例に対する当局による大規模な調査の一環である。 NHTSAはここ1年、テスラの安全性問題の追及にさらに積極的になり、複数のリコールや調査を発表した。

この事故では2014年型テスラ・モデルSの運転手が死亡、同乗者が重傷を負った。 消防士4人が軽傷を負い、140万ドルのはしご車が損傷した。

NHTSAは、オートパイロットシステムが高速道路に駐車している緊急車両をどのように検知して対応するかを調査している。 全国で少なくとも14台のテスラがこのシステムを使用中に緊急車両に衝突した。

NHTSAが調査員を派遣する事故には、自動運転システムが必ずしも関与しているわけではない。 たとえば、オハイオ州高速道路パトロールは、11月にパトカーの1台に衝突したテスラ車が「いかなるタイプの自動運転モード」でも作動していないと判断した。

当局によると、カリフォルニア州の消防車は、負傷者が出なかった先の事故で救助隊員を保護するためライトを点灯し、高速道路に斜めに駐車していたという。

コントラコスタ郡防火地区の責任者であるルイス・ブロシャード3世氏は、同署は不注意運転のドライバーが自分自身、乗客、初期対応者にもたらすリスクを懸念していると述べた。

同氏は「こうした不必要な死亡、負傷、消防士への危険、貴重な装備の損失はすべて防ぐことができる」と述べ、ドライバーに速度を落として緊急車両に移動するよう呼び掛けた。

「自動運転システムを作動させていた可能性のある自動車が、緊急事態の現場で駐車中の緊急車両に衝突するという最近の報告は、消防士や救急隊員、そして私たちがサービスを提供している公衆の安全にとって深刻な懸念である」とCEOのロブ・ブラウン・ジュニアは述べた。国際消防署長協会の同氏は電子メールで述べた。

ＮＨＴＳＡの広報担当者は、テスラ車が救急隊員に危険をもたらしているかとの質問に対し、公開調査についてはコメントできないと述べた。

NHTSAはここ1年、テスラに対する監視をさらに厳しくしており、いくつかのリコールを求め、調査を開始している。

水曜日の初め、政府機関は、12万台ものモデルY SUVでステアリングコラムから外れる可能性のあるステアリングホイールの調査を明らかにする文書を発表した。

同代理店は、2023年モデルYがステアリングコラムにホイールを固定するボルトが欠落した状態で顧客に引き渡されたという苦情を2件受けたと発表した。 摩擦嵌めによりステアリングホイールは固定されていましたが、SUV の運転中に力が加わるとステアリングホイールが分離してしまいました。

同庁は水曜日にウェブサイトに掲載した文書で、どちらの事故もSUVの走行距離が少ないときに起きたと述べている。

NHTSAに提出された苦情の1つでは、所有者は、車を購入してから5日後の1月29日に、ニュージャージー州ウッドブリッジで家族と運転していたところ、突然ハンドルが外れたと述べた。 所有者は、道路分離帯に向かって車を寄せることができたと書いています。 怪我はなかった。

車の所有者であるプレラック・パテルさんは、それは「恐ろしい経験だった」とAP通信に語った。 彼は、ハンドルが外れたとき、高速道路の左車線にいたが、幸運にも道路が直線であったため、分離帯で車を止めることができたと語った。

テキサス州オースティンに本拠を置くテスラにコメントを求めるメッセージが残された。

テスラのサービスセンターは当初、問題の修理にかかる費用の見積もりを103.96ドルとパテルに提示した。 サービスセンターはツイッターに投稿されたテキストメッセージと思われる内容で謝罪した。

パテル氏がテスラに対する信頼を失ったと書き、返金を求めたところ、サービスセンターは請求を取り下げた。

その後、パテルには車を維持するか、新しい車に交換してもらうかの選択肢が与えられた。 パテル氏は後任を選んだと述べた。

パテル氏はテスラのイーロン・マスク最高経営責任者（CEO）のファンで、貯蓄の大部分をテスラ株に投資していると述べ、水曜日の終値は3％下落した。

「私の子供たちは貸し出し用のテスラに乗るのを少し怖がっていましたが、親として私たちは彼らの自信を取り戻すことができました」とパテルさんは語った。 同氏は、テスラが品質管理を調査し改善することを期待していると述べた。

取り外し可能なステアリングホイールは業界では珍しいですが、前例がないわけではありません。 日産は2月、同様の問題でアリヤ電気自動車約1000台をリコールした。

NHTSAはまた、過去3年間、理由のないテスラの急ブレーキやサスペンションの問題、その他の問題について調査を開始した。

NHTSAは2月、「完全自動運転」ソフトウェアが交通法に違反する可能性があるとして、テスラに対し「完全自動運転」ソフトウェアを搭載した車両約36万3000台をリコールするよう圧力をかけた。 このシステムは、40万人ものテスラオーナーによって公道でテストされている。 しかしNHTSAは文書で、右折専用車線から交差点を直進したり、適切な注意を払わずに黄色の信号を通過したり、制限速度の変更に対応しなかったりするなど、危険な行為をする可能性があると述べた。

米司法省もテスラに対し、「完全自動運転」とオートパイロットに関する文書の提出を求めた。

テスラはオーナーズマニュアルで、オートパイロットも「完全自動運転」も自分で運転することはできず、オーナーはいつでも介入できる準備ができていなければならないと述べている。

NHTSAは自動システムが使用された疑いのあるテスラ事故35件に捜査員を派遣した。 これらの事故ではオートバイの運転者2名を含む19名が死亡した。

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